スマホや携帯が無かった昭和時代の出逢い系アイテムを振り返って見た。。。

平成もついに終わってしまって今は令和。男女出逢いは昭和の頃と比べて随分様相が変わったと言えるでしょう。

いまはスマホがあり何処でも誰とでも何時でも繋がる事が可能です。

スマホや携帯

そして出会い系サイトを使えば、年代を超えて出逢う事も難しくはありません。そして若い女性の方が中高年の男性と出逢う為に、積極的に出会い系を使う時代です。

(参考)ネットでおやじ漁りをする20代の女性が急増!?

年の差カップルが非常に増えたのも今の特徴と言えるでしょう。

では昔はどうだったのでしょうか?

平成の始まり、昭和の終わり頃の世の中の人はどうやって見知らぬ同士で出会えたのでしょうか?

そんな時代には出会い系サイトはありません。

そしてそもそもネットすら無かった時代なのです。

1.昭和の時代を振り返る

この記事では、80年代から2019年現在までの出会い系の歴史と鍵となるツールなどをできるだけ簡潔にかつ網羅的に整理してみました。

黒電話

 あなたは幾つ覚えていますか?

A.1980年代頃

この時代は今から見るといささか遠回りであったようです。基本、使われる道具は固定電話のみでした(笑)

a.テレクラ

80年代初期から開始
男性は入店し電話が設置されている個室で待機。女性は電話BOXなどから電話を掛け、先着順で店側が両者をコネクト。

交渉し待ち合わせ場所を指定してオフ会。基本料金は2~3000円前後。一時間八百円と歌舞伎町で連呼してた店は後のPCMAXとなりました。

1984年風営法改正により風俗業界全体の規制が強化されましたが、テレクラは規制対象外だったので盛況でした。

今の出会い系サイトの原型となるビジネスモデルと言えます。

b.伝言ダイヤル

1986年開始
プッシュホン方式の電話で連絡番号6~10桁をダイヤルし、そのあとに暗証番号を入力し伝言BOXに接続する形でした。パスワードが判れば入れる部屋みたいなイメージ。

友達・趣味友・日常の記録・性的なパートナー探し等々、誰かと「繋がりたい」人々に利用されました。

テレクラと違い、自宅で出会いの機会が作れるのが大きなメリットでした。

c.ダイヤルQ2

1989年開始
電話空間上に音声番組や声の集合場所をつくるためのサービス。プッシュ回線式の電話から指定された番号に電話するだけの利用時間課金制。

アダルトチャンネルが人気を博しました。音声ボードを介した混線電話サービスのパーティーラインもここに含まれます。

d.ツーショットダイヤル

ダイヤルQ2の1対1版がツーショットダイヤル
テレクラ同様のサービスが自宅で出来、業者による個別チャンネル(人妻・OL・女子大生)などがたくさん設けられました。

各業者は女性のユーザーの方が少ないので、悪質な所は「サクラ」を雇うなどの策が講じられたりしました。これが出会い系に於けるサクラの源流と考えられます。

B.1990年代頃

この頃になると電話も進化の過渡期を迎え、段々と携帯へ近付いて行きます。

PHS

 大分馴染みあるアイテムも増えて来ます。

a.ポケベル

開始自体は1968年
初期のポケベルはディスプレイがなく通知のみの端末でした。通知がなったら電話ボックスから折り返すみたいな使い方だったのです。

1989年にディスプレイ型のポケベルが発売され、携帯へ一歩近付きます。この頃は、数字や記号でMAX122文字までメッセージを送るまでに進化。

発信者はポケベルの番号に自分の電話番号をプッシュし、受信者はその番号に折り返し電話するというような使い方でした。

1991年には自由な文を打ち込めるようになり、自由文メッセージのやりとりが可能になります。

これにより「家電(イエデン)」を使わなくとも、知っている者同士で秘密のコミュニケーションが可能になりました。

b.プリクラ

デパートやゲーセンに設置されたプリクラ機を利用し写真を撮り、その場で文字やスタンプを書き込んだりできる機械。

実はこのプリクラにも出逢いの為の機能がありました。

プリクラに自分のポケベル番号を書き込み、カラオケやゲーセンの掲示板などに貼ることで不特定多数のベル友を募集したりしたのです。

プリクラの登場によって「知っているもの同士」ではなく「不特定多数の人」と繋がれる様になったと言えるでしょう。

c.PHS・ガラケー

1996年、ドコモとアステルがポケベル一体型PHSを発売し、初めてメールサービスが利用出来るようになりました。

ポケベルは「電話」を利用させるための補助ツールに過ぎませんでしたが、PHSから「電話そのもの」を自由に持ち運べるようになったと言えるでしょう。

これによりポケベルの利用者が激減して、その役割を終えて行きました。

d.じゃマ〜ル・じゃらん

これらは1995年ころ発刊された趣味友を募集する個人情報掲載雑誌です。今で言うところのmixiが近い感じでしょうか?

読者が掲載したい情報(電話番号や住所など)をハガキで送り、それをそのまま掲載する方式。

本誌には「ファッション系」や「音楽系」という○○系のジャンルがあり、その中に「出会い系」も存在しました。初期型の掲示板ですね。

これが「出会い系」という言葉の語源となりました。

2.21世紀の出逢い

こうして振り返ると、インターネットが無かった時代にも、男女の出逢いを演出し支援するサービスが色々あったんですね。

Q2の記事

しかも、その時にあった伝言ダイヤルが進化して出会い系サイトになって行ったなんて、意外です。

そしてダイヤルQ2が「サクラ」の元凶だったとは…^^;

「出会い系」の言葉がじゃマ~ルから派生したものだったは夢にも思いませんでした。

また、不特定の人と出逢うサービスの最初のものは、掲示板サイトじゃなくてプリクラだったのも意外ではないでしょうか?w

たかが「出会い系」とは言え、そこにはちゃんとして歴史があり、文化人類学的にも考察すべきプロセスがあったんですね。

とは言え、当時の人々は、それを面倒臭いなどとは考えず、お金を払ってまでも積極的に利用していたんです。なんか涙ぐましいですね(泣)

その点、今は、冒頭にも述べた様に、ホントに便利な時代です。

スマホがあれば、何処でも誰にでも繋がる事が可能です。昭和時代の大人たちが現代に来て、その状況を見れば一体どう思うでしょう?

(参考)スマホの普及で”年の差恋愛”が爆発的に増えた!


でも、そこはそれ、当時よりもサクラなどの詐欺被害に会いやすくなったのも事実。現代のサクラの巧妙さはQ2の時より格段に進化しています。

便利さの裏側にはその分危険も潜んでいるものです。

今の時代、出会い系サイトを使うにしても予備知識は欠かせません。情報武装とでも言えば良いんでしょうか?


知識やコツを知った上で望めば、犯罪に巻き込まれる事もなく、ライバルにも差を付けてガンガン出逢う事が可能です。

何も知らずに、ネットで出会おうとすると、業者のいいカモになるだけなのです。

という訳で、次章では、その知識や攻略法に特化して解説したいと思います。
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